アクシア麻布
市街地住宅総合設計
麻布十番地区は、東京の都心にありながら下町的情緒の漂う商店街を持つ、とても住み心地のよい住宅地として知られてきました。この建物の計画は、2本の地下鉄の開通、六本木ヒルズの出現などによって、職住近接の街として一層洗練された街として変化しつつある時期でした。
敷地は一の橋と二の橋の中間、大通りに直接面し、街の玄関ともいうべき位置にあります。設計にあたり、まずこの建物の居住者は、人とのコミュニケーションの中から元気をもらって生きる、この町に住みたくてやって来る都市人であると考えました。「見る、見られるの関係」をいたるところにつくり出し、ふれあいが生まれるように、できるだけ開放的な建物としました。
都市人は個性を持ちながらも、マナーエチケットを心得ている必要があります。建物の外観はそうした住み人の雰囲気を表現しました。モンドリアンパターンは一人一人の住人の自己主張としての住戸タイプの違いを表しながら、全体としては白色の端正なまとまりとなって、控え目で周辺と調和するムードを現出させました。また、60にも及ぶ住戸タイプによって、住人のさまざまな個性に対応しました。
- 所在地
- 東京都港区
- 敷地・対象面積
- 1,572m2
- 用途
- 共同住宅・店舗・地下鉄施設
- 延床面積
- 17,442m2
- 構造
- 鉄筋コンクリート造
- 階数
- 地上25階・地下3階
- 建物高さ
- 81m
- 業務期間
- 2001.10 ~ 2003.04
- 事業主
- 豊田通商株式会社
- 施工
- 新日鐵住金株式会社、株式会社大林組
- 住戸数
- 164戸
- 許認可等
- 東京都総合設計許可 (市街地住宅総合設計)